
東京都立産業技術高等専門学校の名誉教授で当会の元会長であった中西佑二様には令和7年4月19日にご逝去されました。享年八十二歳でした。
心よりご冥福をお祈りしつつ、謹んでお知らせいたします。
故中西様は、母校(東京都立工業高等専門学校)の第一期生として機械工学科を卒業されましたが、その後も母校に残られて教鞭を執られました。
機械製図、工場実習、そして研究指導と、私たち多くの後輩を御指導しながら、自動車部等のクラブ活動にも熱心にご指導されました。
また、卒業時から同窓会活動にも精力的に参加されて、前身校のそれぞれの同窓会をまとめられて現在の同窓会の礎を築かれました。
2006年、母校が航空高専と統合再編されて東京都立産業技術高等専門学校が開校すると、御指導の場を荒川キャンパスに移しながらも、両キャンパスの学生たちの育成にもご尽力されました。
2009年以降は、モンゴルに高専(日本式高専教育制度)を開校する活動にも取り組まれました。モンゴル高専の開校後も、在校生の日本でのインターシップや日本で就職された卒業生を支援され続けました。
こうしたモンゴルと日本の架け橋となる活動は多くの人たちに賞賛されて、2015年にはモンゴル国から友好勲章が授与されました。さらに、長く母校で教鞭を執られて高専発展に貢献されたことも認められて、2022年には日本国瑞宝章が授与されました。誠に私たち同窓の誉れでもありました。
このように、故中西元会長は、その生涯を高専の発展に尽くされました。
早すぎる突然の訃報には関係者一同ただただ驚くばかりですが、元会長の熱い志を胸に、私たちも母校そして同窓鮫洲会の発展に努めることを誓います。
ここに、心よりご冥福をお祈りつつ、奥様そしてご子息・お孫様に、心より深い哀悼の意を表します。
令和7年6月
同総鮫洲会